もう残業しんどい…定時で帰れる職場はある?
残業が少ない職場で働きたいけどどうすれば良いの?
「残業が当たり前」という雰囲気の中で働くのは、心身共に疲弊しちゃうよね。
「残業なしの職場なんてあるの?」と疑問を持つ人も多いですが、実は看護師でも定時で帰れる職場はあります。
この記事では、定時で帰れる職場9選や残業が少ない科、定時で帰るコツについても解説します。
自分の健康やワークライフバランスを大切にしながら働ける職場を見つけたい人は、ぜひ最後までチェックしてください。
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看護師が定時で帰れる職場9選

看護師が定時で帰れる職場を以下に9つ紹介します。
ぜひ、職場選びの参考にしてみてください。
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1.総合病院の外来
総合病院の外来は、病院によっても異なりますが、予約を取って受診するのが一般的です。
外来は予約の人数や診察時間も決まっているため、病棟のように数時間残業になることはほぼありません。
具合悪い人は入院になるけど病棟看護師に引き継ぐから、外来でやることが終われば帰れる!
2.完全予約制のクリニック
完全予約制のクリニックは、1日に診察できる人数が決まっているため、退勤時間も読みやすく、残業は少ない傾向です。
ただし、完全予約制でもクリニックによって方針が異なるため、残業の実態については転職前に確認して下さい。
クリニックの定時は、18:00〜19:00と遅めに設定されており保育園の迎えに間に合いません。
ママナースはパートや時短で働けるかも確認しておくと安心!
3.療養病院
療養病院は慢性期の患者が多く急変や記録も少ないため、残業も少ない傾向です。
療養病院は基本的に介護士が配置されているため、介護業務は分担できるのが特徴です。
ただし、急変時は残業になる場合もあるよ
4.デイサービス
デイサービスは、利用者さんの健康管理がメインになります。
利用者の帰宅時間が決まっており、記録も少ないため、残業も少ないです。
医療処置としては、インスリン注射や血糖測定など簡単なものですし、急変に当たらない限り定時で帰れます。
5.訪問看護
訪問看護は、病棟より急変も少なく残業も少ない傾向です。
また、訪問看護は基本単独行動のため、自分で時間調整ができますし、職場によって直行直帰OKの場合もあります。
直行直帰は保育園のお迎えがあるママナースにも嬉しいね
6.保育園
保育園は、子どもの体調管理や怪我の対応、感染症の予防などがメインで、医療行為がほとんどありません。
その分、残業も少ない傾向です。
職場によって、保育補助として子どもの生活全般のサポートも求められる場合があるため、業務範囲は事前に確認しておきましょう。
7.検診センター
検診センターは、予約制で健康な人を相手にするため、急変がなく残業も少なめです。
業務内容は、採血、計測、診察の補助、内視鏡の介助などで、ルーチン業務が中心になります。
8.透析室
透析室は、患者さんが透析をうける曜日・時間が決まっており予約制のため、残業も少なくなります。
ルーチン業務が中心で急変も少なめです!
9.美容クリニック
美容クリニックは、基本予約制で残業はほぼありません。
処置内容も決まっており、業務を一度覚えてしまえばルーチン業務になります。
ただし、病院勤務と異なり、患者さんに美容商品をおすすめするなど、売上を意識する姿勢も必要です。
残業が少ない診療科

比較的、残業が少ない診療科は以下の5つです。
働く「職場」だけでなく、配属される「診療科」によっても残業の多さは変わります。
病院で働きながらも定時退社したい人は参考にしてみて下さい。
- 皮膚科
重症患者が少なく、緊急対応が少ない。外来は予約制のことも多い。 - 眼科
眼科外来は検査中心で流れが決まっているため、残業が発生しにくい。 - 精神科(慢性期)
慢性期の精神科なら長期入院の患者さんが多く、急変が少なめ。 - 回復期リハビリテーション病棟
救急搬送がなく、予定入院が多い。 - 慢性期病棟
長期入院の患者さんが多く、急変は少ない。
働きやすさは、「どの科で働くか」と「どんな職場形態か(クリニック、病棟、訪問看護など)」の2つによって決まります。
例えば、同じ「精神科」でも「クリニック(外来)」と「精神科病棟」では、残業が少ないのは「クリニック(外来)」です。
このように、診療科の内容と職場形態を意識して考えると、自分に合った職場を見つけやすくなります。
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看護師が定時で帰れない職場や診療科は?

定時で帰れる職場がある一方、残業が発生しやすい職場もあります。
定時で帰れない職場や診療科は以下の通りです。
▼残業が発生しやすい職場
- 急性期病院
24時間救急搬送の受け入れがある。
重症度の高い患者が集まるため、急変対応などの突発的な業務が多い。
入退院や転棟も頻繁で、サマリーなどの書類作成、家族対応もあって時間が読みづらい。 - 大学病院
教育・研究機関としての役割があり、看護研究などの追加業務も発生しやすい。
重症度が高く、急変・緊急対応も多い。 - 救急搬送を受け入れている病院
重症患者がいて入退院が頻繁。サマリーなどの書類作成も多い。 - 看護師不足の病院
人員が少ないため1人にかかる業務量の負担が大きい。 - 完全予約制ではないクリニック
感染症が流行る時期は、患者数が一気に増えるため残業が発生しやすい。
▼残業が発生しやすい診療科
- 救急外来
来院のタイミングが読めず、重症患者も多い。 - ICU(集中治療室)
重症患者が入院するため、看護度・介護度が高く医療処置やケアも多い。 - 外科
手術や急変、入退院が多く、残業が発生しやすい。 - 産婦人科
分娩や緊急帝王切開など、タイミングが予測できない業務が多い。
こうした職場は、業務時間を自分でコントロールすることが難しく、残業が当たり前という空気になりやすい傾向があります。
定時で帰れる職場で働くメリットとデメリット

定時で帰れる職場のメリット
- 育児と両立しやすい
保育園の送迎、夕食準備、子どもの宿題のサポートなど、子どもの生活リズムに合わせて働ける。 - 心身の負担が少ない
長時間の残業や突発的な対応がない分、心身共に無理なく働ける。過労による体調不良も防げる。 - プライベートの時間をしっかり確保できる
自由時間が確保でき、趣味や家族との時間もしっかり持てる。
定時で帰れる職場のデメリット
- 給与の減少
残業や夜勤手当がつかないため、総支給額が少なくなる。 - 看護スキルの低下
処置や急変対応の機会が少なく、看護スキルを磨くことが難しい。
「定時で帰れる職場=理想の職場」とは限りません。
メリットだけを見て転職すると、あとで「思っていたのと違った…」と感じるケースもあります。
後悔しないためには、転職前に職場のデメリットもきちんと知っておくのが大切です。
看護師が定時で帰るコツ

看護師が定時で帰るためには、「自分自身でコントロールできる工夫」と「使える制度は活用する」2つの方法があります。
- 残業を減らすためにできる工夫
- 定時で帰るために知っておきたい制度
についてそれぞれ見ていきましょう。
残業を減らすための工夫は?
残業を減らすために、個人でできる工夫もあります。
実際には以下3つです。
残業が長くて困っている人は参考にしてみてください。
- やるべきタスクを書き出し優先順位をつけて動く
- 効率化できる部分はないかを考える
- 周りのスタッフとこまめに情報共有し、助け合いの精神で行動する
タスクを書き出し可視化すると、業務の優先順位をつけやすくなります。
また、進捗状況が分かりやすくなり、無駄な動きも減らせます。
業務の中で効率化できる部分がないかも、見直してみましょう。
例えば、記録や書類でよく使うフレーズはあらかじめテンプレートを作っておく、スキマ時間に書ける記録は進めておくなどです。
小さな工夫の積み重ねが、時間を生み出します。
周囲とのこまめな情報共有や、助け合いの姿勢は、スムーズな連携に繋がります。
例えば、リーダー看護師に進捗を報告する、患者の状態を早めにチームに共有するなどです。
受け持ち患者だけでなくチーム全体を見ながら動くと、フォローが必要な部分が分かるため、残業が発生しにくくなります。
自分の業務が早く終わったときは、周囲をサポートする意識も大切です。
普段から協力し合える関係性があれば、自分が困ったときも自然と助けてもらいやすくなります。
定時で帰るために知っておきたい制度
子育て中の看護師は、定時で帰るために使える制度があります。
具体的には以下の通りです。
- 育児短時間勤務制度(時短勤務)
条件を満たす3歳未満の子を育てる人が対象。
所定労働時間を1日6時間程度に短縮できる。 - 残業の免除
条件を満たす未就学児を育てる人が対象。
所定労働時間を超える残業を免除できる。 - 勤務時間の制限
条件を満たす未就学児を育てる人が対象。
早出・遅出を回避できる。
また、看護師の時短勤務について、まとめた記事もありますので併せてご覧ください。
残業は当たり前?看護師の残業の実態

看護師の残業の実態
日本看護協会の「病院看護実態調査」によると、病院に勤務する看護職員の1か月あたりの平均残業時間は5.2時間でした。
最多は「1〜4時間未満」(30.4%)、次いで「4〜7時間未満」(23.4%)で全体の半数以上が月7時間未満という結果に。
一方で、「20時間以上残業している人」はわずか0.8%にとどまっています。
「思ったより少ない」と感じるかもしれませんが、これはあくまで全国平均の数値です。
実際は、急性期病棟などでは毎日数時間の残業が当たり前との声も多く、職場ごとに働きやすさに差が出ていることが読み取れます。
「うちの職場は定時なんて無理…」と思っている方も、働く場所や配属先を見直せば、残業なしで働くことは十分可能です。
参考:2023年 病院看護実態調査 報告書P36(日本看護協会調査研究報告 <No.100> 2024)
残業が多くなる原因
平成30年の厚生労働省の調査によると残業が多くなる原因として以下6つが挙げられてます。
- 記録、書類作成
- 会議や研修への参加
- 緊急対応
- 勤務開始前の準備
- 手術や外来対応の延長
- 多職種、他機関との連絡調整
このうち、病院では「記録・書類作成」による残業が最も多く、次いで「緊急対応」が挙げられています。
有床診療所では「手術や外来対応等の延長」での残業が最多で、次に「緊急対応」という結果でした。
職場によって残業の原因は異なりますが、共通点は「予定外の対応」と「業務量の多さ」から残業が発生していることです。
「予定外の対応」と「業務量」が多いと必然的に「記録や書類作成」も多くなることも読み取れます。
定時で帰れる職場に転職するコツ

定時で帰れる職場に転職するには、以下の3つの視点で求人や職場を見極めることがポイントです。
- 急変対応など突発的な業務が少ない
- 記録や業務をうまく分担できている
- 残業が発生しにくい体制(人員・ルール・空気感)がある
ですが、このような条件は求人票を見ただけでは分かりません。
勤務時間や給与は書かれていても、実際の働き方やスタッフ間の業務分担までは書かれていないためです。
そこで大切になるのが「見学や面接の場で何を聞くか」ということ。
以下では、定時で帰れる職場かどうかを見極めるための、実際に使える質問例を紹介します。
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転職時の見学や面接で使える質問例
- 緊急対応について
「患者さんの急変や緊急対応ってどのくらいの頻度で発生しますか?」 - 業務分担について
「介護スタッフや看護助手さんは配置されていますか?」
「業務の分担ってどんな感じですか?介護職の方とも連携されてますか?」 - 記録について
「記録はどのような方法で行っていますか?(紙・電子カルテなど)」
「1日の業務の流れや、特徴的なタイムスケジュールがあれば教えていただけますか?」 - 残業実態について
「スタッフの皆さんは何時ごろ退勤していますか?」
「繁忙期でも定時退社できている人は多いですか?」
質問する時は、「残業」という単語をストレートに使わないようにし、2〜3個くらいに絞って話の流れで聞くのがポイントです。
残業については、業務の流れや実態などから間接的に情報収集すると、面接官にも悪い印象を与えずに済みます。
「長く働き続けたい」といった前向きな意図を添えて質問すると好印象です。
転職エージェントに相談する
「面接で使える質問例があっても、やっぱり残業について聞きにくい…」と心配な人は、転職エージェントを活用してみましょう。
無料で相談ができて、内部情報(職場の雰囲気や残業の実態)を教えてくれる場合もあります。
さらに、面接時に聞きにくい部分は担当エージェントが仲介に入り職場に確認してくれるため、気持ちの負担も少なくて済みます。
担当エージェントに転職先の希望を伝える際は、「定時で帰れる職場に行きたい」とはっきり伝えておくことが大切です。
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定時で帰れる職場に転職した看護師の体験談

事例1 総合病院の病棟→脱毛専門の美容クリニックに転職したAさん
転職前:総合病院 | 定時:8:30〜17:15まで 実態:前残業入れて8:00〜19:00頃 ・前残業は日勤で30分・夜勤前で1時間(サービス残業) ・残業は大体1日1〜2時間。長いと1日約5時間。 |
転職後:美容クリニック | 定時:11:00〜20:00 実態:10:45〜20:00 (前残業・残業共になし) |
転職理由 | 夜勤や残業がきつかった・他の分野も挑戦してみたかったため |
転職前の働き方はどんな感じでしたか?
新卒から総合病院の病棟で働いていましたが、経験年数が上がるにつれ任される仕事が増え、残業もどんどん増えていきました。
受け持ちの数も重症度も上がり、後輩指導や学生対応も入ってきたり。
忙しいと日勤なのに22時まで残ることもあって…。
正直、心も体も限界でした。
転職後はどんな働き方になりましたか?
大手の脱毛専門の美容皮膚科クリニックに転職しました。
朝は11時から朝礼なので、前残業はなく、ゆったりと出勤できます。
予約枠が決まっているため、繁忙期でも業務が押しにくく、むしろ「残業禁止」という雰囲気。
急変がないので病棟のようなピリピリ感もなく、残業なしで精神的なゆとりがある働き方ができています。
美容商品を職員割引でお得に買えたり、独り立ち前の脱毛練習で自分も綺麗になれるのも、嬉しいポイントです。
転職してデメリットはありましたか?
デメリットは、定時が遅めで就寝時間が後ろ倒しになる、スキルアップできない、クレーム対応に当たると精神的に疲れる、脱毛特化だと単純作業で飽きることです。
美容クリニックだと、美容看護師としての経験は詰めますが、採血すら無いため病棟看護師のようなスキルアップはできません。
脱毛特化クリニックは看護業務が脱毛のみなので、正直飽きます。
単純作業が好きでも、楽しさややりがいを見出すのが難しくて辞めていく人も結構多いですね。
給与は夜勤ありの病棟より少し下がりましたが、心身の負担を考えると十分貰えている印象です。
報奨金制度もあるので、売上に貢献しよう!と、やる気が出ます。
※報奨金制度…
従業員が一定の成果や目標を達成した場合に、通常の給与や賞与とは別に支給される特別な手当。
これから「定時で帰れる職場」に転職したい人に向けて、アドバイスをお願いします!
予約制の美容クリニックは定時そのものが〜20:00と遅めなので、帰宅時間は遅くなりがちです。
子どもの保育園のお迎えには間に合わないため、ママナースは家族の助けが必須ですね。
あと、クレームを受けても切り替えられるある程度のメンタルの強さも必要。
「お客様が綺麗になるのが嬉しい・楽しい」といった、やりがいを見いだせないと転職しても続かないと思います。
施術中に物販のご案内をしたり、脱毛の延長契約を提案するため、セールストークも磨かなければいけません。
それでも私は、家に帰ってから自分の時間がしっかり取れるようになって、気持ちに余裕が持てるようになりました。
転職は勇気がいるけど、自分に合った働き方は探せばちゃんと見つかるはずです。
事例2 総合病院→クリニック→デイサービスに転職したBさん
転職前:総合病院 | 前残業:夜勤前に1〜1.5時間(サービス残業) 残業:急変や入院対応などで最大3時間(残業代は出る) |
転職後①:クリニック | 定時終了:18:30 残業:繁忙期以外は残業ないが、繁忙期は最大4時間。 |
転職後②:デイサービス | 8:30〜17:30 残業:基本なし |
総合病院→クリニックへの 転職理由 | 心身の負担が大きかった。 患者に優しく接する余裕がなくなったことに気づき、退職を決意。 |
クリニック→デイサービスへの 転職理由 | 医院長と相性が合わなかった。 拘束時間が長い。 休日が少なく、心身のリフレッシュが難しかった。 |
転職前の働き方は病棟・クリニックそれぞれどんな感じでしたか?
総合病院では、前残業(夜勤前)が1時間以上の時も多く、サービス残業も当たり前で。
残業は日にもよりますが、急変や入院対応があると3時間になることも。
会議や研修、研究などで自宅より病棟にいる時間の方が長くて…申請した残業だけで月20時間前後。
でも実際はもっと働いてました。
定時で帰れた記憶なんてほとんどないですね…。
多忙なあまり、患者さんに優しく出来なくなっていて「ハードな勤務で身も心もこんなに削る必要があるのかな?」と考えることも増え、辞めようと思いました。
夜勤のない職場を求めて内科・小児科・健診を扱うクリニックに転職しました。
残業は繁忙期によって違い、夏は定時まで時間が余るほど。
冬は受付を早く締めていても4時間ほど残業になることもありました。
夜勤やサービス残業がないのは良かったけど…クリニックは病棟と違って院長の独裁政権だから、相性が合わないと最悪で。
中休憩が長くて拘束時間が長いのと、休日も少なく(1日休みが週1回+半日休みが週2回)、しっかり休めないので転職しました。
デイサービスへの転職後はどんな働き方になりましたか?
今働いているデイサービスは、サービス残業もなく、ほとんど定時で帰れます!
介護士さんの人員が少ない場合は送迎に出るので、残業になるけど頻度は少ないですね。
午前中はバイタル測定や記録、褥瘡処置、リハビリ補助などを行い、昼食の前後に与薬や利用者さんの送り出し対応をします。
午後は掃除や翌日の準備をして、きっちり退勤。
残業がないため、自分の時間もしっかり持てるようになりました。
転職してデメリットはありましたか?
病棟勤務と比べて給料が減るのと、勤務は看護師1人体制になることですね。
取っている加算にもよりますが、看護師は自分1人なので、判断力や責任感が求められます。
そんなに頻繁ではありませんが、救急搬送時に付き添いする場合もあります。
これから「定時で帰れる職場」に転職したい人に向けて、アドバイスをお願いします!
定時で帰れる職場でも、責任が軽くなるわけではありません。
看護師1人体制だと、利用者さんが急変しても相談する相手がいないので、何でも自分で判断しなければなりません。
急変する前に少しの変化にも気付ける観察力とアセスメント能力は必要です。
それでも、自分の時間・家族との時間を増やしたい人にはぴったりの働き方だと思います。
給料の高さだけにとらわれず、自分にとっての「働きやすさ」を大切にしてほしいです。
看護師の職場に関するよくある質問

看護師の職場に関するよくある質問をまとめました。
- 看護師の退職理由1位は何ですか?
- 看護師の職場で大変な診療科は?
- 定時で帰れる職場の特徴は?
一つずつ見ていきましょう。
看護師の退職理由1位は何ですか?
年代別の退職理由の1位は、20〜30代は結婚、40代は子育て、50代は親族の健康・介護です。
この結果から、ライフイベントが退職に大きく影響していると分かります。
また、20代では他の年代と比較して自分の健康(主に精神的理由)が多いのが特徴的です。
若手の看護師でも、休職や退職に追い込まれるほど体調を崩してしまうケースが多いことが読み取れます。
看護師の休職についてまとめた記事がありますので、こちらも合わせてご覧ください。
参考:看護師等(看護職員)の確保を巡る状況 p14(厚生労働省)
看護師の職場で大変な診療科は?
看護師の業務負担が大きい診療科としては、循環器科、脳外科、外科、救急科、ICU、小児科、精神科などが挙げられます。
循環器・脳外科・外科は、急変リスクや患者の重症度が高く、身体的にも精神的にも負担が大きいとされています。
救急科やICUは、予測できない緊急対応や重症患者の全身管理が必要なため、常に緊張感が伴う職場です。
小児科や精神科は、患者や家族への対応や精神的サポートに神経を使う場面も多く、独自のストレスを感じやすいのが特徴です。
定時で帰れる職場の特徴は?
定時で帰れる職場の特徴は以下の5つです。
- 患者の急変や緊急対応が少ない
- ルーチンワークが中心
- 介護スタッフが在籍しており看護師の負担が分散されている
- サービス残業が少ない
- (外来の場合)完全予約制が徹底されている
定時で帰れる職場を見極めるには、これら5つのポイントを意識して求人や職場をチェックしてみてください。
「予約制の有無」や「介護スタッフの配置状況」などは、面接時に確認してみましょう。
【まとめ】定時で帰れる職場で自分を大切にしながら看護師を続けよう
この記事では、看護師が定時で帰れる職場8選、残業の少ない科、定時で帰るコツについて解説しました。
定時で帰れる職場は、急変対応が少ない、記録や業務の分担が上手くできている、といった共通点があります。
また、定時で帰るためには、優先順位をつけて動くなどの工夫も必要です。
とはいえ、どれだけ工夫しても、定時で帰れない職場があるのも事実。
「毎日残業でクタクタ…。もう限界」「このままじゃ体も心も持たない…」
そう感じているなら、それは働き方を見直すタイミングかもしれません。
自分を大切にしながら看護師を続けられる職場はきっとあります。
無理なく働ける職場を見つけるために、まずは一歩踏み出してみましょう。
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