美容看護師になりたいけど転職に失敗したくない
自分は美容看護師に向いてるかな?
美容看護師は、病棟と働き方が違うため、自分が向いてるかどうか分かりにくいよね。
この記事では、美容看護師に向いてる人の特徴や仕事内容、年収などについて解説します。
さらに、病棟から美容クリニックに転職した看護師の体験談や、美容看護師になるための3STEPもご紹介します。
美容看護師への転職に失敗したくない人は、ぜひ最後までチェックしてください。
美容看護師とは

美容看護師とは、美容クリニックなどで美容医療を提供する看護師です。
具体的には、下記のような業務に携わります。
- 医療脱毛
- 美容注射
- スキンケア施術の実施
- 医師の介助
- 契約前のカウンセリング(職場による)
実際の業務内容は職場によって異なり、どんな施術プランを提供しているかによって習得する技術も違います。
美容看護師に向いてる人の特徴

美容看護師に向いている人の特徴は以下の4つです。
- 美容が好きな人
- 接客や営業なども柔軟に取り組める人
- 新しいことを学ぶ向上心のある人
- 美容医療にやりがいを感じられる人
順番に見ていきましょう。
1.美容が好きな人
美容看護師に向いているのは、何よりも美容が好きで、美しくなることに強い関心がある人です。
「もっと綺麗になりたい」気持ちが分かるので、患者様の気持ちに自然と寄り添えるのが強みです。
施術中の患者様との会話も盛り上がりやすく、その時間が信頼関係を築くきっかけになることもあります。
特に、自分が美容医療を受けた経験があると「この施術はこんな感覚」といったリアルな説明ができ、接客の質もぐっと上がります。
もし、美容医療を受けたことがない人は、転職前に一度、気になる施術を受けてみるのがおすすめ!
実際に体験することで、患者様の立場や気持ちがより深く理解できるようになります。
2.接客や営業なども柔軟に取り組める人
美容看護師は、接客や営業も柔軟に取り組める人にも向いています。
美容看護師は病棟看護とは違い、売上を意識する場面が多いためです。
例えば、施術中に
- 化粧品などの物販をおすすめする
- 施術の契約更新につながる声かけをする
なども日常的な業務の一つ。
職場によってはカウンセラー職と役割分担することもありますが、看護師が主体となってカウンセリングをする場合も多いです。
また、美容医療は自由診療のため、患者様は高額な費用を払って施術を受けています。
そのため、おもてなしの気持ちで、満足度の高い接客ができる人は重宝されます。
売上を意識しつつも、押し売りではなく信頼を築きながら提案できる人が、美容看護師として長く活躍できるよ!
※来院時のカウンセリングとは
患者様の悩みや希望をヒアリングし、施術の提案・説明、契約まで行います。
施術前に医師にも情報共有し、医師の診察結果を元に施術方針のプランを決めます。
3.新しいことを学ぶ向上心のある人
新しい知識や技術を学び続ける向上心のある人も、美容看護師に向いています。
美容看護師が行う施術の多くは専用機器を使用するため、新しい施術導入時は、機器の操作や施術の流れを覚えなければなりません。
限られた日数で知識・技術を習得する必要があり、覚えることが多いので大変だと感じる人もいます。
新しい施術の導入も前向きに捉え「もっと学びたい」と思える人は、美容看護師として成長していけます!
4.美容医療にやりがいを見いだせる人
美容医療を通して、患者様の変化や自分の成長に喜びを見いだせる人も、美容看護師に向いています。
美容看護師の施術は、単純作業のように感じることもあるため、やりがいが見いだせなくなり退職する人もいるのが現状です。
一方、患者様が喜ぶ姿を見て一緒に喜べる人や、新しい技術や知識を学ぶのが好きな人は、やりがいを感じやすい傾向です。
日々の業務の中でやりがいを見いだせると、楽しく長期的に働き続けられます!
美容看護師の仕事内容

病棟看護師と比較した美容看護師の特徴
病棟看護師と美容看護師では、対象となる患者様の状態から日々の業務内容まで、大きく異なります。
特に、美容看護師は「治療」よりも「美容目的のケア」が中心になるのが特徴です。
病棟看護師と比較した美容看護師の主な特徴は以下の4つです。
- 看護の対象となるのは、健康でさらに美しくなりたい人
病気や怪我の治療ではなく、美容のために来院する方が対象 - 売上アップを意識した業務がある
物販や契約更新など、クリニックの売上につながる提案を日常的に行う - ホスピタリティの高い接客が必須
患者様の信頼を損なわない接客・施術スキルが求められる - 介護業務がなく身体的負担は少なめ
病棟に比べ、体力面での負担は軽い傾向
美容看護師は「医療の知識+接客や営業スキル」を活かす職種であり、病棟とは求められる能力や働き方が大きく異なります。
美容皮膚科と美容外科の違い
美容看護師が働くクリニックは、大きく3つのタイプに分かれます。
- 美容外科
メスを使った手術が中心
(例:二重整形、豊胸、脂肪吸引など)
顔や体の形を変える治療をする、いわゆる美容整形 - 美容皮膚科
メスを使わず肌トラブルやエイジングケアの施術をする
(例:レーザー、薬剤、注入治療、ピーリングなど)
美肌づくりが目的 - 脱毛専門クリニック
医療用レーザー脱毛に特化
永久脱毛効果と医療的な安全性が強み
肌トラブル時は医師が対応
美容看護師の1日の仕事の流れ(一例)
美容外科看護師の1日の仕事の流れ
時間 | 内容 |
---|---|
9:50 | 出勤 |
10:00 | 朝礼 |
10:10 | 1日の予約確認・手術の準備 ・当日の手術や診療スケジュールを確認 ・ミーティングで役割分担の確認 ・手術に使用する器材や物品の準備 ・患者様への術前説明やバイタルチェック |
11:00 | 手術介助・術中管理 ・オペ室で医師のサポート ・点滴管理や全身状態の観察 |
13:00 | 昼休憩(交代制) |
14:00 | 術後ケア・患者フォロー ・手術後の状態確認 ・必要に応じた処置やケア |
16:00 | カウンセリング実施・診察補助 ・患者様の疑問対応、施術説明 ・注射や点滴などの施術補助 |
18:00 | 器具の洗浄・片付け、翌日の準備 |
19:00 | 退勤(クリニックによっては遅番や残業の場合あり) |
美容皮膚科看護師の1日の仕事の流れ
時間 | 内容 |
---|---|
9:50 | 出勤 |
10:00 | 朝礼 |
10:10 | 1日の予約の確認・準備 ・当日の予約状況や担当施術を確認 ・設備や機器の準備 |
10:30 | 施術・診察補助 ・看護師施術: レーザー治療、点滴、ピーリングなど ・医師施術: 注入治療 (ボトックス・ヒアルロン酸など) ・カウンセリング補助や施術中の安全管理 |
13:30 | 昼休憩(交代制) |
14:30 | 午後施術・診察補助 ・施術後のケア・患者フォロー ・カルテ記録や予約確認 |
18:00 | 器具の片付け・院内清掃 |
19:00 | 退勤(職場によっては残業あり) |
美容看護師のメリット

美容看護師の主なメリットは以下の4つです。
- 急変や看取り対応がない
- 夜勤や残業がなく生活リズムが整う
- 美容スキルや自分の美意識が上がる
- 夜勤なしでも給与が高めで福利厚生も充実
順番に解説します。
1.急変や看取り対応がない
美容クリニックに訪れるのは健康な人であり、病棟勤務のように急変や看取り対応に追われることはまずありません。
その分、精神的負担が少なく、落ち着いた環境で患者様と向き合えます。
命を守る緊張感ではなく「患者さんの自信を引き出す楽しさ」がやりがいになるのが魅力!
2.夜勤や残業がなく生活リズムが整う
美容看護師は、基本的に夜勤がなく、予約制のため残業も少なめです。
体力的な負担が軽く、規則正しい生活リズムで働けるのも嬉しいポイント。
夜勤による不規則な生活や、勤務時間外の委員会活動などに悩まされず、仕事後や休日もしっかりプライベートに使えます。
- 自分の時間を大切にしながら働きたい
- 趣味の時間や家族との時間をしっかり確保したい
という人には特に向いている働き方です。
3.美容スキルや自分の美意識が上がる
美容看護師になると、美容に関する知識やスキルが自然に身につき、自分の美意識が上がる場合も多いです。
患者様に施術内容を説明するため、美容の知識(機器や肌の仕組み、美容成分など)が身につきます。
また、一緒に働くスタッフや来院される患者様もきれいな人が多く、自分自身の美意識も高まります。
美容商品を社員割引で購入できる職場もあり、働きながら自分も綺麗になれるのもメリット!
4.夜勤なしでも給与が高めで福利厚生も充実
美容看護師は夜勤がありませんが、比較的高めの給与水準が期待できます。
美容医療は自由診療のため利益率が高く、その分スタッフの給与や待遇に還元されやすい傾向があるためです。
報奨金制度を導入しているクリニックも多く、売上や成果に応じて給与が上乗せされることも。
頑張った分がしっかり報酬に反映されるため、モチベーションを維持しやすい環境です。
加えて、
- ドクターズコスメの社員割引
- 美容医療の施術割引
など、美容業界ならではの福利厚生が整っている職場も多くあります。
※報奨金制度とは
ある一定の期間内にクリニックや個人が達成した目標や業績に対して支払われる臨時ボーナスのこと。
美容看護師のデメリット

美容看護師の主なデメリットは以下の3つです。
- クレームは病棟より多め
- 売上を意識する必要がある
- 職場によっては拘束時間が長い
一つずつ見て行きましょう。
1.クレームは病棟より多め
美容看護師は、病棟看護師よりもクレーム対応の機会が多い傾向があります。
美容医療は自由診療であり、患者様は高額な費用を支払って施術を受けているため、
- 施術の正確さ
- 礼儀正しい接客
- 丁寧な説明
- 気遣いの言葉
- 自分自身の身だしなみ
まで、細部にわたる配慮が求められます。
美容看護師は、クレームを受けても落ち込みすぎず「次に活かそう」と切り替えられるメンタルの強さも必要です。
どれだけ注意していても、時には名指しでクレームを受けることもあるよ!
2.売上を意識する必要がある
美容看護師は、病棟看護師と違い、日々の業務で売上を意識する必要があります。
自由診療は保険診療と異なり、売上がなければクリニックの運営が成り立ちません。
そのため、
- 契約延長の声かけ
- 「他に気になる部位はないか」の確認
- 肌の状態に合わせたスキンケア商品の提案
など、販売促進につながる接客を日常的に行います。
病棟ではほとんど経験しない「営業・販売」の要素が含まれるため、営業的な会話に苦手意識や違和感を抱く人も。
営業に強い抵抗がある場合は「自分に合わない」と感じることもあります。
営業が苦手な人は、自然に提案ができるように練習が必要だよ!
3.職場によっては拘束時間が長い
美容クリニックは、勤務開始時間がやや遅めで拘束時間が長くなる場合があります。
多くのクリニックでは
- 診療開始が10〜11時頃
- 診療終了が19〜20時頃
という勤務時間が一般的です。
予約制やシフト勤務が多く、残業は比較的少ない傾向ですが、終業時間は一般的なクリニックやオフィスワークより遅くなります。
そのため、夕方以降の時間を有効に使いたい人にはやや不向きですが、朝の時間に余裕を持ちたい人には働きやすい環境です。
美容看護師の年収

美容看護師の平均年収は、求人情報をもとに推計すると約450万〜600万円程度が目安です。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(令和5年)」によると、看護師全体の平均年収は約508万円。
このことから、美容看護師は看護師全体の平均値よりも高めの年収になる可能性は高いです。
美容看護師は、経験や役職、報奨金などの有無により年収が大きく変動するので、中には年収800万円以上を稼ぐケースもあります。
特にカウンセリング業務や売上貢献度が高い看護師は、インセンティブで収入アップが期待できます。
※インセンティブとは
個人の努力や実績に応じて支払われる追加ボーナスのこと。
参考: e-Stat 賃金構造基本統計調査(令和5年) 厚生労働省
美容看護師は何歳まで働ける?
美容看護師には明確な年齢制限はなく、40〜50代でも働けます。
法律上(労働施策総合推進法)も、年齢制限を設けることは原則禁止されています。
実際の現場でも、中堅〜ベテラン世代の看護師が
- 管理職
- 教育担当
- カウンセラー
などで活躍しており、特に個人クリニックやオペ室対応など、技術や経験が重視される職場では採用されやすい傾向です。
求人には「35歳未満」などの場合もありますが、長期キャリア形成を目的とした例外的な表記で、法律上の年齢制限ではありません。
美容看護師になるには?具体的な3STEPを解説

美容看護師になるための具体的な3STEPは以下の通りです。
- 臨床経験を積む(推奨)
- 転職エージェントに登録する
- 求人に応募し面接などを経て内定
1. 臨床経験を積む(推奨)
美容看護師になるには、看護師免許または准看護師免許が必要です。
資格取得後は、病院やクリニックで最低1年以上の臨床経験を積むことが推奨されます。
臨床経験があることで、以下のようなスキルや強みが身につき、美容クリニックの採用でも評価されやすくなります。
- 観察力と判断力:患者様の体調変化や皮膚の状態を正確に見極められる
- 処置スキル:注射、点滴、消毒などの基本的な手技が正確にできる
- 接遇マナー:患者様との信頼を築くためのコミュニケーション力を磨ける
特に、美容分野と関連性の高い皮膚科・形成外科・外科や、接客要素が強い科での経験は転職時に有利です。
なお、准看護師不可の求人もあるため、応募前に条件を必ず確認しましょう。
2.転職エージェントに登録する
転職エージェントを活用すると、条件に合った求人を紹介してもらえたり、応募書類の添削や面接対策などのサポートを受けられます。
美容看護師の求人は非公開求人が多く、条件の良い募集はすぐに埋まってしまうため、転職エージェントを活用するとより自分に合う求人を見つけやすくなります。
美容クリニックは職場によって雰囲気や教育体制が異なるため、業界に詳しいエージェントから内部情報を聞けるのも大きなメリット。
特に、美容看護師未経験の場合は、転職エージェント経由だと安心して転職活動を進められます。
3.求人に応募し面接などを経て内定
応募する求人が決まったら、履歴書・職務経歴書を作成し、書類選考・面接に臨みます。
美容クリニックの面接では、接客マナーや清潔感も重視されるため、
- 身だしなみ
- 言葉遣い
- 話し方
にも注意が必要です。
面接では、
- なぜ美容看護師になりたいのか
- どのように売上に貢献できるか
といった質問を受けることが多いです。
志望動機や自己PRはしっかり準備しておこう!
病棟看護師から美容看護師に転職した体験談

美容脱毛専門クリニックの1日のスケジュール(一例)

病棟勤務から脱毛専門の美容クリニック(大手)に転職したAさん(20代後半)
美容看護師を目指そうと思ったきっかけを教えて下さい。
新卒から4年間、病棟勤務でしたが、夜勤や残業のある生活に限界を感じていました。
リーダーや委員会、後輩指導を任されるようになると、毎日帰宅時間も遅く、自分の時間が少なくて。
プライベートの時間を大切にできる働き方を探し、美容看護師にたどり着きました。
面接ではどんなことを聞かれましたか?
- どうして美容クリニックを志望したのか?
- 美容クリニックの中でもなぜ脱毛専門クリニック志望なのか?
- 今まで美容医療を受けたことはあるか?
- やりがいを感じにくく辞めていく人も多いが大丈夫か?自身はそのあたりをどう考えているか?
などについて聞かれました。
私は医療脱毛の施術を受けた経験があったため、患者様の気持ちになって寄り添える部分をアピールしました。
美容看護師のやりがいを感じるのはどんな時ですか?
患者様から、綺麗になった実感があると話を聞けた時は嬉しく、やりがいを感じます。
患者様の年齢も近く、時にはお話好きな患者様もいるため、施術中に雑談で盛り上がれるのは病棟では経験できない楽しい時間です。
美容看護師として働く中で大変だったことはありますか?
- 施術を習得するまでの研修期間
- 営業の声掛け
- 名指しのクレームがあった時
- 地味に拘束時間が長い
などです。
特に、施術を習得するまでの研修期間は、一から覚えることが沢山あって大変でした。
また、名指しのクレームの際は正直落ち込みましたが、同じ失敗を二度としないという意識で取り組み、気持ちを持ち直しました。
独り立ちまでの研修スケジュールはどんな感じでしたか?
- 入職1〜2日目:座学で接遇について学ぶ
- 入職3〜10日目:同期と共に、指導者に施術を教わる
(私の職場はマニュアルがなく見て学ぶスタイル)
お互いに脱毛のレーザーを当てながら練習 - 入職11目〜:配属のクリニックでの研修
配属のクリニックではプリセプターがついていた
OJTで見学後、見守り実施
独り立ちまでは毎日レポートの提出あり
(目標・学び・翌日の目標などを記載) - 入職〜1ヶ月くらい:独り立ち(人にもよる)
職場にもよりますが、私の場合は上記のような流れで独り立ちまで進みました。
美容看護師になり病棟との違いを感じた点はありますか?
- 昇進が早く20代でも役職者を目指せる
- 自分より若い年齢の人が上司になる可能性もある
- 看護師の入退職の回転率が早い
- 営業に慣れる必要がある
こういった点に違いを感じました。
美容脱毛クリニックは、施術を覚えて独り立ちできれば、数カ月で一人前とされます。
その分昇進も早く、配属院によっては、
- 入職3〜4カ月目でリーダー(副主任の次に位置する役職)
- 入職1〜2年でチーフ(院の看護師をまとめる責任者)や副主任(責任者を補佐する立場)
に任命されることも。
私は20代後半で美容クリニックに転職しましたが、直属の上司は自分より年下です。
営業については、言い回しや声かけに慣れるまで時間がかかり、練習も必要でした。
幸い、個人の営業ノルマはないので、自分のペースで成長できたので良かったです。
これから美容看護師を目指す人にアドバイスをお願いします!
職場によっては営業ノルマがあるため、営業が心配な人は転職前によく確認をした方が良いですね。
外科・皮膚科、大手・個人など、クリニックによって、働いている看護師の雰囲気が違います。
できれば転職エージェントを活用すると職場のカラーや雰囲気も教えてくれるので、自分に合ったクリニックを探しやすいと思います。
美容看護師は、大変さもありますが、プライベートの時間をしっかり取れて、年収アップも期待できる働き方です。
合う合わないは最終的にやってみないと分からない部分なので、迷っているなら、ぜひチャレンジしてみて欲しいです。
美容看護師の仕事についてよくある質問

美容看護師に必要な資格はある?
美容看護師になるために必須なのは看護師免許(正看護師または准看護師)のみです。
追加の資格は必要ありませんが、下記の資格があると
「就職や転職で有利」
「専門性アピール」
「技術・知識向上」
に役立ちます。
- 日本化粧品検定:化粧品の知識・安全性、成分の理解に役立つ
- スキンケアアドバイザー/スキンケアカウンセラー:肌質やケア方法の専門知識
- 化粧品成分上級スペシャリスト(化粧品成分検定):成分と肌への影響を科学的に説明できる
- 美容薬学検定:薬品・美容成分の作用を理解し、医学的観点から専門的なアドバイスが可能
- スキンケアマイスター/コスメマイスター:化粧品・スキンケアに関する総合的な知識
- 認定エステティシャン:エステティックサービスの高い技術と知識を証明
- サプリメントアドバイザー:サプリ・健康食品の選定や健康指導に役立つ
- 美容医療認定看護師(新設):学科・実技試験に合格した美容分野の認定
また、英語や中国語など語学資格、レーザー脱毛士資格もクリニックによっては評価される場合があります。
美容看護師は大学行っておいた方が良い?
美容看護師になるために大学(看護系の4年制大学)へ進学しておく必要はありません。
美容看護師になるためには看護師免許があれば働けるため、
- 看護系大学
- 看護系短大
- 看護専門学校
のうちいずれかを卒業し、国家試験に合格すれば看護師免許を取得できます。
美容看護師としての採用は、学歴より「臨床経験(1年以上)」のほうが重視されるため、どこを卒業しても問題ありません。
美容看護師になるために必要な力はなんですか?
美容看護師になるために必要な力は、対人能力と美容施術スキルの両方が求められます。
- コミュニケーション能力:
患者様とのカウンセリングや施術説明で信頼関係を築くために必須。
患者様の不安や希望をくみ取り安心感を与える。 - 患者対応力:
患者様一人ひとりのニーズに柔軟に対応し、施術中のトラブルにも迅速かつ適切に対処する。 - 共感力・観察力・傾聴力:
患者様の微妙な変化や感情の動きを察知し、心に寄り添う姿勢が大切。 - チームワーク・協調性:
医師や他スタッフと連携し、患者ケアを円滑に進める力も必要。 - ビジネスマナー・接遇:
言葉遣い、態度、挨拶など、患者様と信頼関係を築く基本的なマナーが求められる。
- 基本的な看護技術:
採血、点滴、清潔操作の技術と安全管理の知識 - 美容施術スキル:
レーザー治療、注射、スキンケア処置など美容医療に特化した技術
専門研修やOJT(現場訓練)で学ぶことが多い - 美容医療に関する専門知識:
皮膚や美容施術の理論、薬剤や化粧品成分に対する理解
美容看護師の末路はどうなりますか?
美容看護師の将来的なキャリアの行き着く先はさまざまです。
決まったパターンはありませんが、一般的には以下のようなキャリア展開があります。
- 現場プレーヤーとしての継続:
美容クリニックでの施術や患者対応の専門スキルを高めながら、現場で長く活躍し続けるケース。
美容看護師は比較的昇進スピードが速いため、経験と実績次第で安定して高収入を得られることもある。 - 管理職・指導的立場への昇進:
長年経験を積むと、看護師長や看護部長といった管理職やスタッフ教育担当に就くことが多い。
業務改善や組織運営、スタッフ教育など、マネジメントの役割を担い、リーダーシップ力や経営戦略の知識が求められる。 - 独立・フリーランス:
美容看護師の経験を活かしてフリーランスとして独立し、複数クリニックの施術やカウンセリングを請け負うことも可能。
美容関連企業でコンサルタントや教育担当として活躍するケースもある。 - 他分野へのキャリアチェンジ :
美容医療の経験を活かし、医療美容コンサルタント、美容機器メーカーの技術指導者、教育機関の講師などの選択肢がある。
【まとめ】美容看護師に向いている人の特徴を知って今から準備を始めよう
この記事では、美容看護師に向いてる人の特徴や年収、美容看護師になるための3STEPについて解説しました。
美容看護師に向いているのは以下4つの特徴がある人です。
- 美容が好きな人
- 接客や営業なども柔軟に取り組める人
- 新しいことを学ぶ向上心のある人
- 美容医療にやりがいを感じられる人
美容看護師は、プライベートの時間も大切にしながら、夜勤なしで年収アップを目指せる可能性が十分にあります。
上記の美容看護師に向いている人の特徴に当てはまる部分が少しでもあれば、今から情報収集を始めてみましょう。
早めに準備を進めることであなたに合った職場に出会う可能性が高まります。
少しでも興味があれば、美容看護師にぜひチャレンジしてみてください。